医療機関の目的を忘れた対応に少し激怒してしまいました

6月20日
震災で家の中がひっくり返りました
これは大変だと、慌てて、クリニックに行ったところ、奇跡的に
玄関のサボテンが倒れていただけで、水もでますし、
フィルターを通した水は無色無味無臭でやれやれでした。

診療の準備をしていると
若いスタッフが出社してきたので話をすると
手がブルブル震えて、涙がポロポロ出ています

「阪神震災に比べたら揺れの時間が短かったね」というと
「阪神震災のときは生まれてませんでした」とのこと

ということは初めての震災でビックリするのは当たり前です
ご実家のお店が大変なことになっているとのことなので
帰宅してもらいました

地域によって損壊の程度はかなり違うらしく、
予約患者さんも半数くらいは「診療してる〜?」と電話をかけてから来院されました

そんなときに
4歳の子供さんが昨晩からほっぺたが腫れたと救急で来院
熱も出ているので、歯が原因なのか他に原因があるのか心配だとのこと
お口の中を見ると、虫歯が原因で根っこの先から細菌が頬の組織に入っていったようです

膿を出して抗生剤を投与したらいいのですが、
問診をすると、食べ物が飲み込めないとのこと・・・

口腔内の膿瘍で怖いのは、喉の方に炎症が波及していくことです
いくら元気でも、水も飲めないようなら薬も飲めないので、場合によっては入院して点滴が必要です

これは病院で検査してもらったほうが良いと思い、大阪大学歯学部附属病院に救急対応してもらうよう紹介状を書いて行ってもらいました

数十分後にその患者さんの母親から電話があり
「阪大歯学部は震災のため機械がすべて止まっているので診療できないといわれた」とのこと
「では、他の小児歯科医院を紹介してもらえましたか?」と聞くと
「紹介はできません」と突き放されたので途方に暮れて電話をしてきたとのこと

震災なので、緊急性のない予約患者さんにアポイントの変更をお願いするのは分かりますが
救急患者を拒否することは、日頃から地域医療の核と自慢している大阪大学歯学部に限ってはありえないと思い
電話を受け付けと交代してもらうと・・・

「今日は機械が動かないので診療は受け付けないことになっています」と木で鼻をくくったような対応です
「それなら関連の小児歯科を紹介してください」というと
「できません」の一言・・・

ついつい「病院長が24時間対応するので開業医のみなさんは安心して患者さんを紹介してくださいと宣伝しまくってたのは嘘か!受付のあなたに怒ってももうしわけないので、病院長でも小児歯科の教授でもいいから責任のある奴呼んでこい!」と激怒してしまいました

すると電話の後ろで「予防歯科にいてた先生みたいやで」とかコソコソ話が聞こえてきてなにか相談してるようでした
結局「救急対応させていただきます」だって

当たり前やろ
医療機関の目的は患者さんの不安を解消することであるといういちばん重要なことを忘れてないか?

「患者さんを熱心に診療しても業績にはならないから出世できないで」と
薄ら笑いでいってる上層部の輩に天罰が下らない限り、根本解決はないのかもしれません

ちなみに大阪大学医学部附属病院に震災当日の対応を聞くと
「予約患者さんには遠慮してもらってますが、救急対応はさせていただきます」
と真っ当な回答でした

なぜ、同じ大阪大学なのに医学部と歯学部の対応が違うのか?