義歯作製では毎回新しい発見があります

7月24日

自費の義歯を上下入れておられる患者さんから
上の歯が短すぎて、唇で隠れるので笑うのも嫌です。なんとかならないでしょうか?」
と相談がありました。

何回か義歯を作り変えて、そのたびに「唇から歯が見えるようにしてほしい」と頼んだそうですが
要望は無視されたそうです・・・

僕は義歯の専門家ではないのですが
それでもよいということなので
診察させていただきました

確かに、上唇が義歯を覆っており、食事で噛むこともよくあるとのこと
高齢になれば上唇も少したれてくるので、その分だけ義歯の高さも高くすることになります

患者さんと鏡を見ながら歯を並べて
なんとか満足できる歯並びになりました

患者さんによっては、極端な出っ歯を好む方もおられたり
一般的には見た目が良くないと思われる歯並びを好む方も時々おられるので
この段階でしつこいぐらいに鏡を眺めてもらいます

もちろん見た目だけでなく、噛めるようにもしなくてはいけないので
奥歯も並べていきました

最終的な仮の入れ歯の寸法を測定すると
体の小さな女性なのに
入れ歯の高さは、男性の平均よりもかなり高くなってます

入れ歯名人と呼ばれる先生の本では女性でそこまで高くしてはいけないと書いてあるのですが、
色々と噛んでもらったら、全然違和感がないとのこと

名人の意見も大事ですが、自分の目を信じて進むことにします

見た目もOK
噛むのもOK

となりましたが、
「喋りにくい」といわれてしまいました

上の入れ歯を唇にあわせて並べたので
内側のくぼみが深くなり、舌とくっつかなくなっているようです

とりあえず、柔らかいワックスでくぼみを浅くして
喋りやすい形を作りました

「これで完璧」
とお墨付きをいただいたので、完成に向けて技工士に依頼することになりました

笑うのが嫌で何年も過ごしてきた」そうですが
これからは笑顔で過ごしていただけたらと思います

咬合高径高