僕が20代から担当させて頂いてた患者さんとのお別れ

11月21日

大阪大学に勤務していた20代後半に「歯科医院を何軒も回ったけれど歯の揺れが強くなるので不安」という主訴の女性患者さんを担当することになりました。
とても上品な方で、口腔内清掃も完璧です。
しかし、歯肉内に多量の歯石があったので、麻酔をしながら何回にも分けて除去しました。
歯石除去後、ポケットは残ってますが出血と動揺は消失したのでとても喜んでいただきました。

開業後もメインテナンス受診してくださり、当院の歯科衛生士の処置がていねいだといつも誉めていただいてました。

とても長いお付き合いなので
「初めてあったときは、先生はまだ20代でしたよね。」とよくおっしゃいましたが、本当に感謝です。

最近は少しお体が弱ってきたのでご子息と一緒に来院して頂いてたのですが、
今日ご子息から「11月16日におふくろがなくなりました」と連絡がありました。

先週から意識がなくなっておられたそうですが、お亡くなりになる3日前に意識を回復し
「田中先生のところに行く日はいつだったかしら」とおっしゃったそうです。

ここ数年はお体が弱っておられたのですが、毎月当院に来ることをとても楽しみにしておられたとのことです。
衛生士も長い付き合いになってきていたので雑談などしながら楽しく処置させていただいてました。

「亡くなったら、田中先生に連絡してね」とご家族に伝えていたとのことを聞いて、少し泣いてしまいました。

長い間本当にありがとうございました。
徹底的に歯石を除去して定期的に受診してもらって細菌をコントロールすることが口腔内を健康に維持するためには有効だということを身を持って僕に教えてくださった患者さんで、僕の診療の原点です。

当院を受診しておられる患者さんは、カウンター前にアンスリウムが置かれているのをご存知だと思いますが、
これは、当患者さんがいつも贈ってくださってました

長い間お付き合いくださり、ありがとうございました。
いつも息子のように可愛がってくださり、感謝しております。
これからも天国から見守ってください。